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herrlichtの日記

フリーランスの企画職を目指す、今は単なるノンスキル会社員の日記

【Webサービス研究】フォノグラム社『AUN』

こんにちわ、herrlichtです。

本ブログ、特に明確な目的無くメールアドレスを公開しているのですが、先日「フォノグラム」というweb開発会社様から、「今度『AUN』という新規のWebサービスをローンチするので、良ければブログでレビューしてくれないか」という趣旨のメールを頂きました。
本ブログ開設後初めて頂いたメールというご縁もありますし、Webサービスの勉強は私もしていきたいと思っていところなので、本エントリで取り上げさせて頂きます。
基本的には、ユーザー視点というよりかは、ビジネス視点でサービスのレビューをしていきます。

※本エントリでは特定のサービス/商品について言及していますが、サービス/商品の提供元から金銭等の報酬、エントリ内容のチェックは一切受けておりません。以下の記載内容は全て、筆者の個人的な意見です。

AUN』-サービスの概要

スクリーンキャプチャ画像や写真などを取り込み、メモを付けて、共有URLを通じて他の人に共有を出来るサービス。

aun.tools

本ビジネスの総合評価

★★★☆☆

使ってみて感じたこと

①UIの完成度は高く、利用の一連の流れはスムーズでノンストレス

一通りサービスを利用してみましたが、特にひっかかりは感じるところはありませんでした。
画像にメモを付けるのも直感的操作でやりやすいですし、確認する側も見やすいようなインターフェースになっていると思います。UIはかなりしっかりと作りこまれているな、という印象を受けました。

②サービスのローンチ段階で、利用シーンをユーザーに丸投げするのはあり得ない

で、このサービスを具体的にどんなシーンで使うか、なのですが...。
Webサイト内には「『AUN』の利用シーンは私達が思いつかないほど様々。職場で、家庭で、サッと付箋に書き込む感覚でご利用ください」、と書いてありまして、個人的にコレは無いな~と思います。
もちろん、考えようとすれば使い道は色々あるのだとは思います。が、エントリー段階のユーザーに「このサービスの使い方は自分で考えてネ!」というのは不親切すぎます。ユーザーには限りある思考能力を本サービスに注ぐ義理はありません。
このサービスを広い用途で使ってほしい、という企業側の思いがあるのだとしたら、まずはユーザーに受け入れられる自信のある利用シーン(パッと思いつくのはwebデザインの調整でしょうかね?)をきっちり定めて、ユーザーをガッチリ掴んだのちに、実はこんな用途で使っても便利ですよ!と提案していく、というのが筋なのではないかと思います。

③今後のマネタイズのハードルは高そう

現在利用無料のこのサービスですが、当然どこかのタイミングでマネタイズに動く必要があります。
シンプルに考えられるのは、ある程度ユーザー数を増やした上で、月額課金を開始する、という手法でしょうか。基本無料を継続しつつ、プレミアムサービスを提供し、一部ユーザーに課金する、という形式も考えうるかもしれません。広告モデルだけでは厳しいと思います。
で、このサービスが今後進化して、機能がより充実していくことを前提としても、果たして金を払ってでも使い続けたい、と思えるほどのサービスを作り上げていけるかというと...結構厳しい気がします。
確かにUIは優れていますが、「画像+メモ」を共有しようとすれば結局代替手段がいくらでもあります。また、一部ヘビーユーザーを除いて割と散発的な利用になる可能性が高い気がしていて、月額課金は敬遠される気がします。かといって、1回ごとの利用課金はもっと敬遠されます。
画像を用いたやりとりがきわめて頻繁なフリーランスwebデザイナー等に限られたユーザー層に強く支持されて、ビジネスとしてはなかなかスケールしない、という状況に陥りそうなイメージです。
ではどうすれば良いかというとなかなか難しいのですが...個人的にはいっそターゲットユーザーをかなり絞り込んで、その人たちが「痒いところに手が届く!」と思えるような複数のサービスをバンドルして提供して、そのターゲットユーザー内のシェアを極限まで高める、という方向性が妥当かな、と思います。

―――――――――――――――

人様のサービスに上から目線で意見を吐いた揚句、勝手に評点までつけるという無礼の極みを働きまして、伏して謝罪申し上げます。
この世界まさに「言うは易し、行うは難し」でして、この水準のサービスを作り上げられたフォノグラム様には率直に敬意を表したいと思います。

今後も、新しい面白そうなwebサービスを見かけましたら、ビジネス視点でレビューをしていきたいと思います。
それでは、また!

「大企業にいける人は、大企業にいっている場合ではない」説に物申す

こんにちは、herrlichtです。ヘアリヒトと読みます。

ネット界隈ではよく、「大企業は個人のキャリアを毀損する!若者は中小企業やベンチャーへ行った方が圧倒的に成長できる!」みたいな言説を数多く見かけます。id:Chikirin氏などがその最右翼でしょうか。以下は数年前のエントリですが、当時は随分と話題になりました。

d.hatena.ne.jp

私もネット上で「フリーランスの企画屋になりたい」などと言っていると、上記のような主張を持った、所謂「アンチ大企業」の人間なのだろうと連想される方が多いのですが、これは大きな誤解です。急がば回れ、とでも言いますか、大企業での勤務経験は、フリーランサーを目指す自分のキャリアにかけがえのないモノを与えてくれると考えていますし、独立を当面考えていない人にとっても、大企業は今までも、そしてこれからも、十分に「学べる」職場であろうと捉えています。

私としても、「大企業に入ったら将来安泰、自分のキャリアは会社が考えてくれるし、とりあえず目の前の仕事を粛々とこなしていこう」という意識を持った受動人間にとっては、大企業はキャリアを毀損する場になり得るとは思います。そのような人間は、「自分で考えて、とにかく動いてみる」ことを強制される中小企業やベンチャーにいたほうがキャリアにとってプラスになる場合があるであろうことは否定しません。
一方で、具体的に成し遂げたいことがある能動人間にとっては、大企業は、学べること、活用できるリソースの宝庫だと思います。とりわけ、私のような将来的に自分のビジネスを立ち上げたい、と考えるような人間にとっては、その立上げの時まで大企業に籍を置いておくことには様々なメリットがあります。

その中でも、私が特筆すべきメリットだと考えるとは、以下の3点です。

①大企業のストロングポイント/ウィークポイントを肌感覚で捉えることが出来るようになる。

大企業には大企業なりの腐った部分があります。その腐った部分に直面した時、「こんなところにいたら自分も腐ってしまう、やっぱり大企業はダメだ...」と捉えるか、「なるほど、このあたりが大企業のウィークポイントなのね、フムフム面白い...」と捉えるかはマインドセット次第です。
一方で、大企業だからこそのスゴイ部分もあります。日常的に業務に従事している時、「いやぁ、うちの会社位の規模になればこれくらい当たり前でしょ?」と捉えるか、「こんなことがさも当たり前に流れていくって、冷静に見てみると相当スゴイことなんじゃね?」と捉えるか、これもまた、マインドセット次第です。
後者のようなマインドセットを持って日々の業務に取り組み、気づきを蓄積させていくと、大企業のストロングポイント/ウィークポイントが自分の中で自然に整理され、深く理解出来るようになります。
新規ビジネスを企画/運営する際は、「自分より強大な力を持った企業に叩き潰されないようにするために、どうすれば良いか」という問いに向き合い続けなければなりません。そしてこの問いに対して筋の良い解を導き出すために、大企業のストロングポイント/ウィークポイントの肌感覚レベルでの理解はとても強力な武器になります。この武器は、大企業の外部にいる人間には、そうそう手に入れられるモノではありません。

②強烈な「名刺の力」を活用できる。

新規ビジネスを企画していると、元々面識のない人と直接会って話をしなければならない機会が多くあります。
私は、ミーティングのアポイントを取る際、現勤務先の名前を必ず相手に知らせるようにしています。これをするとしないとでは、アポイントの取得確率に大きく影響するためです。そして、相手にお会いした時は、新規ビジネスの名刺と共に、現勤務先の名刺を必ずセットで渡すようにしています。新規ビジネスの名刺だけでは、「どこの馬の骨ともわからんヤツ」という評価になりますが、現勤務先の名刺を同時に渡すことで、「それなりの会社に勤めながらも自分のビジネスを企画しようとしている、堅実だが面白そうなヤツ」という評価になります。相手が提供してくれる情報の質も、お願いごとに対する協力の姿勢も、必然的に大きな差が出ます。とりわけ、業界の有識者や大学の教員へヒアリングを行いたい時などは、彼らも相当に忙しい身の上ですので、それなりに名の知れた企業の名刺が無いと殆どのケースで門前払いを喰らいます。
私が勤めているのは、業界ではそこそこのプレゼンスがあるB2B企業で、一般的な知名度はCMを打ちまくっているB2C企業には劣りますが、それでも「人と会う」ためのフックとしては十二分に活躍してくれています。それほどまでに日本の社会において「大企業の名刺」は強い力をもっています。この力を上手く活用しない手はありません。
ちなみに、これは個人的に体験したわけではありませんが、日本人の気質なのか、「元」がつく肩書にはあまり高い評価を与えない傾向にあると思います。上記のメリットは、現在進行形で大企業に勤めている人のみが享受できるものだと思います。

③自分が求めるスキルセットを持つ優秀な人間にアプローチしやすい。

新規ビジネスを企画していると、プランを実現するために今の自分に欠けているスキルが何かしら見つかります。そのような不足スキルは、外部から調達するのが現実的な解決策となるわけですが、専門分化が進んでいる大企業に所属しているほど、自分が欲するスキルセットを高水準で有する人間を社内で見つけやすくなります。
私が現在取り組んでいる新規ビジネスに関しては、偶然にも学生時代の友人に要求スペックにドンピシャの人間がいたので、勤務先の人間関係に頼ることはありませんでしたが、パートナー選びはメチャクチャ重要なので、選択肢が広いことに越したことはありません。

 

さて、ここまで大企業だからこそのメリットを挙げてきましたが、私が言いたいのは、「だから大企業サイコー!」ということではありません。私は大企業での勤務経験しか無いので具体的な中身はわかりませんが、中小/ベンチャーで勤務することによってのみ得られる知見やスキルというものも、これまた存在するのだろうと思います。
私が言いたいのは、「会社に依存せず、個人としてシャンと立って生きていきたい」と思っている人の「キャリア」にとって、「大企業が良いか、中小/ベンチャーが良いか」という二項対立的な問いを立てること自体がアホらしい、ということです。

ネットでは時たま、「Aも良いし、Bも良い」という、両論相立つ意見には価値が無い、といった主張がなされることがあります。確かに、片方に肩入れした意見表明の方が、キャッチ―で刺激的だと思いますし、安易な両論相立つ意見の採用は、議論の深化を止めてしまうリスクもあるでしょう。しかし、実際に「Aも良いし、Bも良い」としか思えない話題について、無理やり片方に肩入れするのは不誠実な態度だとも思います。
私にとって、「大企業or中小/ベンチャー」という問い立ては、まさに「Aも良いし、Bも良い」としか思えない話題です。それが、巷では随分と偏った議論がなされているな、と思い、つらつらと長文を書き殴った次第です。

それでは、また!

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本ブログの更新情報はTwitter(@HL16WS_5813_034)にて流しております。

本ブログは少なくとも今後2~3ヶ月の間は高頻度で更新していく予定ですので、もしも興味をお持ちいただけた方がいらっしゃいましたら、Twitterをフォローいただくか、本ブログの読者になっていただけると大変ありがたいです。

世界を変えるつもりが無くたって、事業を立ち上げても良いじゃないか。

こんにちわ、herrlichtです。へありひとです。

フリーランスの企画屋になりたい、というビジョンは、ごく近しい友人にしか話していないんですが、返ってくる反応は「いやーお前が起業するつもりだったとはな!スゲェな頑張れよ!」みたいなものが多いです。

...いや、そうなんですけど、そうじゃないんですよね。

確かに「事業を一から興し、その事業を運営していくことを生業にしている職」であるという観点から見れば、起業家とフリーランスの企画屋は同じです。異なるのは事業を興すことによるゴールをどこに設定しているかという点です。

起業家の皆様も多種多様なわけですが、彼らのゴールは大枠は以下の3点にまとめられると思います。

  1. 革新性を有する事業を成長させることで、社会に大きなインパクトを与えたい。
  2. 起業プロセスの中で遭遇する様々な困難を乗り越えることで、個人として大きく成長したい。
  3. 成長させた事業を株式市場に上場or既存企業へバイアウトすることで、莫大な創業者利益を得たい。

一方で、私のゴールは、以下の1点に集約されます。

  1. 個人として生活するに足る安定したキャッシュインフローを独力で得ることで、1日1日の時間の使い方の自由を得たい。(+α、その中で個人的な知的好奇心が満たされるならベター。)

上記の差によって、2つの職のミッションには大きな乖離が生じます。少なくとも私の認識の中では起業家とフリーランスの企画屋は、あまり似てもいない、しっかりと異なる存在です。
が、私の友人たちがこの2つを一緒くたに捉えてしまうのも、当たり前と言えば当たり前です。何せフリーランスの企画屋のロールモデルが、世間には全くと言ってよいほど認知されていないわけですから、そんな職(生き方)なんてこの世に存在していないも同然で、人間は存在していないものをしっかりと認識出来ないわけです。

どうにかフリーランスの企画屋のロールモデルになれないかな、という、密かな、しかし大それた野望を持っています。

私は人に雇われて働くのが好きではありませんが、人を雇ってその人の人生の責任を負うのはそれ以上に嫌なので、最大限成長したとしても一人でそれなりの余裕を持ってオペレーションが回せる程度の規模にしかならなそうなビジネスにしか手を出さないと決めています。ビジネスを拡大して拡大して、結果そのビジネスに縛り付けられ馬車馬の如く働かざるを得なくなってしまっては本末転倒ですので*1
であるからして、私のマイクロ規模のビジネスが社会に革新をもたらすなんて言うことはまず有り得ないですし、それで良いと思っています。また、もちろん上場はありえないし、どこかの企業が事業買収に来るとも考えていません。莫大な創業者利益を得ることは鼻から期待していません。

個人としての成長というのもあまり興味が湧きません。私が人生で成し遂げたいと思っていて、そのために今よりも成長しなければいけない、というような目標が今のところ見当たらないからです。
もちろん、人間の考えは日々移り変わっていきますので、「あの頃成長への投資をしていなかったから、今この目標を達成できない、悔しい...」と思う日が来るかもしれません。が、来ないかもしれません。不確かな未来のために今歯を食いしばって頑張る、という生き方は、あまり好きではありません。明日死んじゃうかもしれないわけですしね。

仕事自体が面白いと感じられるのであればそれに越したことは無いですし、事実自分のビジネスを立ち上げるための活動は、会社での日々の業務より充実感があります。ただ、私はそもそも仕事以外に楽しいと思うこと、大事だと思うことが色々とあって、それらのための時間を十分に確保すること目的にフリーランサーへの転身を目指しているので、まぁ仕事があまり面白く感じられなくても許容するつもりでいます。

自己語りが長くなりましたが...このように書いてくると、私は随分と卑小な人間なわけです。ただ、世の中の多くを占める凡人は、ベクトルは多少違っても私と似たり寄ったりの卑小さだと思うんですよ。
その卑小な人間がハイパーマッチョな起業家の自伝なり壮大な自己啓発本なりを読んでヤル気を瞬間ブーストしても不毛だと思う一方で、必要以上に自分は何もできない人間だと思いこんで、「なんだか楽しくないな~」と思いながら漫然と日々を過ごすことも無いと思うんですよ。

私のような「もしアパートでも持っていたら家賃収入を元手にして自由な生活を謳歌したいが、そんな素敵アセットは持っていなければ、ご立派なスキルも持っていないので、とりあえずサラリーマンをやっている人間」ような人が、「アパート立てる代わりに家賃収入位は稼げそうな自分のビジネスでも始めようかね」と気軽に行動を起こせるような社会って、ステキじゃないですか?

ただ、そういう社会になるためには、現状あまりに成功例が見えてこないし、ノウハウも確立していません。それが、非エンジニアの事務系会社員ならばなおさらです。そんな中で、私の経験をこのブログを通じて逐一共有していくことで、私と似たような人たちの参考になったらいいなぁと思ってます。
こう書いてくると「お前、一人分の食い扶持が得たいだけだから自分は起業家とは違うと主張しておきながら、結局社会を変えたいみたいな壮大なこと言ってるじゃん!」とツッコミを受けそうですが...こうやって綺麗事言いつつブログアクセス増やして、今後の新規ビジネス企画に有効に活用していきたいっていうのが真の狙いなんですよ、ぐへへ。

ちょっと小恥ずかしいエントリになってしまいました。
それでは、また!

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*1:まぁ、3年縛り付けられることで生涯働かずとも暮らしていけるような収入が高確率で得られる、というのであれば考えますけれども...。

「コミュニケーション能力」という言葉に甘えるの、もうやめませんか?

こんにちわ、herrlichtです。

近ごろ採用活動のヘルプで、学生向け会社説明会にパネラーとして参加することがしばしばあります。そこで人事担当者が「我が社が求めるのは、コミュニケーション能力が高い人材です!」などと言っているのを聞くと、心底げんなりすると共に、学生さんに対し本当に申し訳ない気持ちになります。彼らが支払ったコストに見合わない、全く価値の無い情報を押し付けていると感じるからです。

「コミュニケーション能力」は、その中に様々なサブ要素を無秩序に内包することが出来る、バスケットのような概念です。人間の魅力/能力を構成する各要素のうち半分くらいは、「これはコミュニケーション能力の一部だ!」と言い張ってもそこまで違和感が無いのではないか、と思うくらい、この概念のキャパシティは広く深いです。
であるからして。企業として「コミュニケーション能力を重視します!」と言うのであれば、せめてその「コミュニケーション能力」を構成する重要なサブ要素をその企業なりに言語化して列挙し、我が社では特にこのサブ要素を重視する、というレベルの説明をすべきだと思うのです。それをしないということは、会社組織の大いなる怠慢であると思います*1

では、ビジネスの現場で求められる「コミュニケーション能力」のサブ要素とは、いったいどのようなものなのでしょうか?
ここからは完全に私見になりますが、ことビジネス現場で求められる重要性のある要素を大きく捉えると、詰まる所以下の2点くらいのものではないかと考えています。

  1. 会話一往復あたりの情報毀損率が小さい
  2. 周囲の人に不快感を与えない


このうち、2.はわかりやすいですし、あまり反論も無いと思います。個人的に重視しているのは①です。

人間同士の会話において、話者の意図することが聴者に純度100%で伝わる、ということは絶対にありません。話者側が意図を伝えるのに適切な言葉をチョイス出来ない場合もあります*2。聴者が自分の過去の経験や思想に影響され、不適切に行間を読んでしまう場合もあります。
会話のキャッチボールをしていく中で、このような情報の毀損は常に起こっており、これは防ぎようがありません。そして、そのロスが累積していき一定の閾値を超えると、話し合っている双方が「私の伝えたいことがしっかりと伝わっていない!」と感じる、コミュニケーション不全の状態に陥ります。こうなったら、会話を一旦止め、参加者全員が調整コストを支払い、どのような情報が毀損してどのような誤解が生じているのかを解きほぐしていき、正常なコミュニケーション環境を整える作業をすることになります。この調整コストは、ビジネスの生産性にバカにならないレベルの悪影響を与えます*3。また、もしもコミュニケーション不全を放置してコトを進めたら...それはそれで恐ろしい結果が待っていることでしょう。
調整コストの発生を極力抑えるためには、会話量自体を抑えるか、会話一往復あたりの情報毀損率が小さい人たちのみで会話するしかありません。これらの施策のうち、前者は効果的な場合もありますが、特に大きなプロジェクトなどでは採用が困難な場合も多くあります。よって会社組織が目指すのは、会話メンバーを情報毀損率が小さい人たちのみ構成することであり、それを対外的に表現すると(甚だ不完全ではありますが)「我が社が求めるのは、コミュニケーション能力が高い人材です!」になるのでしょう。

個々人の「会話一往復あたりの情報毀損率」がどのように決定されるのか、というのは私にもよくわかりません。しかし、少なくともこのパラメータは心持ち次第である程度は底上げ出来るものではないかと思っています。コミュニケーション能力の捉え方として、「情報毀損率」という見方もあるということを、頭の片隅に留めておいて頂ければ良いのかなと思います。

それでは、また!

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*1:通常、製造部品なり業務システムなり、外部から何かしらの資産を調達する際は、要求スペックを詳細に定義するのに、何故か人材の要求スペックだけはこのようなガバガバ対応が許されています。それも、私の会社だけでなく、社会全般として。他の資産と比較しても、要求スペックの定義にある種の難しさがあるのはわかります。わかりますが、難しいからと言って定義づけの努力を放棄していては、前進がありません。

*2:そもそも、この世界の全ての情報のうち、それを伝えるにふさわしい言葉が割り当てられている情報は極々一部です。

*3:この文章は社内折衝を想定して書きましたが、情報毀損を極小化し、コミュニケーション不全/調整コストの発生を抑えることは社外折衝においても同様に重要です。

価値のある人脈とは?

こんにちわ、herrlichtです。読み方はへアリヒトです。

今日は人脈の話について。

私はあまり交友関係が広くありません。社交能力は人並み程度にはあると思いますが、それを発揮するのは必要に迫られた時だけです。そもそも社交意欲が低いため、勝手知ったる旧友との狭い輪の中でぬくぬくと生きていくのが好きです。
こういう人間であるからして、世にいう「人脈を広げる」ための活動にはあまり積極的ではありません。異業種交流会的なものには参加したことがありませんし、色々な場で交換した名刺は一切管理していません。ことあるごとに人脈人脈言っている人も、軽薄な感じがしてあまり仲良くなりたいとは思いません。

そもそも人脈とは何でしょうか。
私は、「暗黙的な相互扶助の輪」であると捉えています。
よって、何か困ったことが起こった時に、短期的な報酬の約束が無い限り積極的に助けない/助けてもらえない人間関係は、価値ある人脈ではないと考えています。
そのように人脈を定義すると、人脈というのは詰まる所以下に挙げる3つしか無いのではないかと思っています。

  1. 家族/近しい親族
  2. 青春(学生)時代を共に過ごした友人
  3. 過去に困ったところを、短期的な報酬の約束無く助けた/助けられたことがある知人

上記3つのうち、ソコソコの大人になった後で能動的に広げることが出来る人脈というものは3.に限られます。
ただし、自分が助ける側に立って人脈を広げようとしても、誰かが困っている状況に出くわし、かつ、その状況に助力が出来るだけの能力を自分が持っていない限りは、価値のある人脈は広がっていきません*1。このように人脈というものは、そう簡単には得難いものであり、だからこそ価値があるものなのだと思います、個人的にはですが。

なので、異業種交流会に出かけて行って大量の名刺を集めてきたとしても、後々その名刺の持ち主のヘルプサインをキャッチ出来ない限り、価値ある人脈を広げるのにほとんど意味をなしません。
結局私たちが「価値ある人脈」を確保するために出来ることは、せいぜい以下に挙げることくらいな気がします。

  • 既存の人脈をきちんとメンテナンスしておくこと。
  • いざという時に、自分がどのような分野であれば助けられるのかを整理した上で、周囲にそれとなく公表しておくこと。

はい。ということです。あまり前向きなエントリではありませんでしたが...。

それでは、また!

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*1:更に言うと、困っている誰かが自分にとって十分に価値がある相手かどうか...という視点もあります。現実的には。

実力者に「あいつは見所があるな」と印象付けるシンプルなアクション

こんにちは、herrlichtです。

仕事の場であれプライベートの場であれ、日々生活をしていると、「この人は本当にスゴイ!」と思えるような人に出会えることが稀にあります。
そのような実力者に目をかけてもらえるようになると、その人の近くで色々なことを学ぶことが出来、何かと便宜を図ってもらえるようにもなり、得られるものがとても大きいです。何かを成し遂げた人が人生のターニングポイントを問われた時に、「自分を引き上げてくれた人との出会い」を挙げることが多いというのも、実力者との出会いの重要性を物語っていると思います。
ただ、あなたがスゴイ!と思った実力者は、誰の目から見てもスゴイ人物な可能性が高く、「この人とお近づきになりたい!」と思っているライバルはきっと沢山います。そんな中で、効果的に自分を印象付けるために、私が習慣として行っているアクションがあるので、ご紹介したいと思います。
とてもシンプルなアクションなので、やろうとすれば誰にでも出来ることです。

  1. 印象付けたい実力者に、今の自分におススメする本を一冊を挙げてもらう。
  2. その実力者に(どんなに短期間だろうと)次会う時までに、お勧めされた本を読破した上で、学んだ点と不明点/批判点を整理しておく。
  3. 次会った時に、本を読んだ旨、整理したポイント、感謝を伝え、次のおススメの一冊を挙げてもらう。

  ※もちろん、下心はしっかりと脱臭したうえで、軽やかに誠意をもってやり取りをすることが必須です。

私がこのアクションの有用性に気付いたきっかけはこれまたシンプルで、私を長年可愛がってくれている大先輩から、私に見所があると感じたきっかけを、お酒の席で直接教えていただいきました。もう2年前のコトですが、こんな会話でした。

私 「私の学生時代の友人でも、上司に恵まれない、尊敬出来る人が職場にいないって嘆いてるヤツは多いん ですよ。その点、大先輩のチームで働ける自分の天運の強さには感謝せざるを得ないですね。」

大先輩 「お前は天運と言うけどな、俺は出会ってスグくらいのタイミングでお前は見所があるヤツだと思ってたぞ。だから俺の下に引っ張ってきたんだし。」

私 「へ?私何か大先輩の印象に残るような目立つようなことしましたっけ?」

大先輩 「お前、2度目に顔合わせた時くらいだったか、俺におススメの本を聞いてきたことあっただろ、アレだよ。」

私 「あぁ覚えてますけど...でも、大先輩の立場ならおススメの本を聞かれることくらいよくあるんじゃないですか?」

大先輩 「確かによくある。しばらくしてから、あの本読みました、スゴク面白かったです、と言ってくる人間もそれなりにいる。ただ、推薦した翌日までに読破して、中身の批評までしてくるのはお前くらいだったよ。こういう学習意欲が高いヤツはガッツリ働くだろうし、使いやすかろうと思った。」

私 「はー、そんな些細なことで。。。」

大先輩 「そう、ある意味些細なことだ。けれど、その些細なことをやっている人は驚くほど少ないんだよ。それにな、俺だって普通の人間だ、自分の言葉が尊重されているということがわかれば、それは嬉しいもんだ。そして、嬉しい気持ちにさせてくれる人間に目をかけてやりたいってのもこれまた人情ってもんだ。」

私 「いやー...たまたまその日の夜、暇だったってのが大きいですけど(笑)」

大先輩 「確かに、ガッツリ働く使いやすいタイプじゃなかったな、お前色々口うるさいし(笑)でもまぁ、やるべきことはしっかりやるという意味では、お前を引っ張ってきたのは悪い選択じゃあなかったよ。」

もちろん、上記アクションをどの程度評価するかは人によるでしょう。ただし少なくとも、その実力者が余程のヘソマガリか、私たちが余程下心を垂れ流していない限り、悪い気分にはさせない行動であることは確かだと思います。少なくとも私は今まで嫌なことをされたことはありません。*1

そんなこと既にやっているよ、という人も多いかもしれませんが、もしやっていないという人がいらっしゃったら、参考にしてみて下さい。もちろん、実力者から歓心を得る目的以外にも、上役との人間関係を円滑に進めるための手段として用いることも出来ると思います。

それでは、また!

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*1:繰り返しになりますが、下心自体はあっても良いですが、それを漏洩するのはNGです。実力者はそのあたり敏感だと思います。私にとっては推薦された本はすぐ読んで感想を伝えるというのは自然の行動だったので、大先輩も認めてくださったのだと思います。

(2/2)「個人でも勝てるビジネスプラン」を紡ぎだすための3つのStep

こんにちわ、herrlichtです。ヘアリヒトと読みます。

※前回エントリの続きとなります。このエントリだけ読むと訳が分からない部分があるかと思いますので、その場合はお手数ですが前回エントリをさっと一読いただければ幸いです。

herrlicht.hatenablog.com

さて、「「勝てるビジネスプラン」を紡ぎだすための3つのStep」の、Step2のご説明から再開します。

Step2:見つけ出したビジネスについて、味付け次第条件を満たすよう、「核となる改変アイデア」を定める。

このあたりのStepから、教科書的/普遍的なアプローチを定めることは困難になっていきますので、Step1に引き続き『食べログ』を下敷きにし、具体的な思考のプロセスを辿ることで、イメージを湧かせてもらうことを主眼に置いてご説明していきます。

まずはそもそも論として。『食べログ』の主な収入源は、以下の3点になります。
①ユーザー会員に対する月額課金(300円/月+税)
②店舗会員に対する月額課金(25,000or35,000円/月+税)
③一般広告による収入

①~③の規模は様々なファクターによって左右されますが、最もコアとなるファクターは「掲載店舗数」でしょう。
食べログ』の目指す勝ちパターンは、↓の図表のように表すことが出来ます。

f:id:herrlicht:20150525182248p:plain

この勝ちパターンに乗るため、つまり、掲載店舗数を増やすための当然の帰結として、『食べログ』はあらゆる地域/あらゆる料理ジャンルの店舗を掲載対象としています。店舗掲載に当たり何かしらのフィルタリングをかけるようなことは極力行いません。
その一方で、サービス全体としてのユーザビリティ確保のために、店舗ページは、あらゆる地域/あらゆる料理ジャンルの店舗を統一的なフォーマットで表示出来るよう設計する必要があります。その結果として、各地域/各料理ジャンルの特殊性はことごとく捨象された店舗ページとならざるを得ません。
このようなビジネス特性から、「核となる改変アイデア」の片鱗を見出すことが出来ます。

何を言っているのかわかりにくいかもしれませんので、より具体的に。

イメージが湧きやすいのは「ラーメン」の料理ジャンルでしょうか。
「ラーメン」はもはや日本の国民食といっても良いほど社会に普及しており、一言にラーメンと言ってもその中身は実に多様です。
伝統的にラーメンの味は「塩」、「しょうゆ」、「豚骨」、「味噌」などに分けられますが、『食べログ』ではそれらのジャンルを分けて検索することが出来ません。さらに言えばラーメンは近年更なる嗜好の細分化の道を突っ走っており、マニアの視点からすれば麺の太さからニンニクの効き方に至るまで、あらゆるこだわりポイントが存在しています。
現状の『食べログ』のサイトでもフリーワード検索こそ可能ですが、サイト内部で情報のカテゴライズがそこまで細かくはなされていない為、世のラーメンマニアが「痒いところまで手が届く!」と満足する結果は得られないでしょう。

このように、「グルメ口コミの総合サイト」としては比類無きポジションを獲得している『食べログ』ですが、その「総合」さ故に、個々のジャンルごとの機能性は一部犠牲にされています。まさにこれが「企業組織がビジネス展開の際に背負う制約条件」(参考)によってもたらされる帰結です。
彼らはその気になりさすれば、今まで培ったノウハウを基に「ラーメンマニアを唸らせる至高のラーメン特化グルメサイト」を製作することが能力的には可能なはずです。彼らがそれをしない理由は、ビジネスとしてのスケールが見込めず、投資としてペイしない*1、それならば特段分離することなく本家サイトで取り扱っておけば良いと考えるからです。

ここまで話を進めると、「核となる改変アイデア」をどのように定めていけば良いのか、イメージが湧いてきたのではないかと思います。

「ラーメンジャンル特化」というアイデアは、「ラーメンに対する嗜好が細分化している」という長期的な「傾向」を捉えてた上で、企業にとって投資がペイしないようなニッチな領域を絞り込むアイデアとなっています。このことから、「核となる改変アイデア」に定め得るアイデアの一例であると評価することが出来ます。
もちろん、「核となる改変アイデア」は「ラーメンジャンル特化」が唯一の解ではなく、あらゆる可能性が広がっています。タテヨコナナメから検討し、最終的に最も筋がよさそうな「核となる改変アイデア」を一つ定めることになります。

Step3:「核となる改変アイデア」と整合性が取れるよう細部をチューニングし、ビジネスプランとしてまとめ上げる。

仮にStep2で「ラーメンジャンル特化」を「核となる改変アイデア」に定めたとしましょう。

その後のメインタスクは、サイトの一つ一つの機能を、「ラーメンジャンル特化」という、サイトの最大の特徴と整合性が取れるように、適切にチューニングしていくことになります。
まず考えるのは「どのような検索機能を実装するか」、「そのためにはどのような情報をユーザーから書き込んでもらう必要があるのか」というポイントでしょうか。必要な要素をロジカルに導きつつ、適宜想定ユーザーにヒアリングを行い、必要な微修正を加えていく、という検討の流れになると思います。
そして、これらの検討結果を「要件定義書」に落とし込み、エンジニアやデザイナーにシステムとしての実装を依頼することになります。「要件定義書」と言われるとシステム開発の経験が無いとぎょっとするかも知れませんが、最低限「サイト全体はこういうページ構成になっていて、このページではこういうことが出来るようにしてほしい」ということをわかりやすく書ければ何とかなるので、参考書を1~2冊読んだら、後は実践あるのみです。

さて、ここで一つ注意を促したいのは、「核となる改変アイデア」に直接的に関わらないような部分は、極力下敷きである『食べログ』を模倣して設計をすべき、という点です。
新規ビジネスを企画する時、成功率を上げるために個人的に大切にしているチップスに、「成功する新規ビジネスは、99%の模倣と1%の独創性から成る」というものがあります。

私は今の職場でプロジェクトベースで仕事をすることが多く、新規ビジネス企画のプロジェクトなり社内の業務効率化のプロジェクトなりに、時にはメンバーとして関わり、時には外野として観察をしてきました。
その中で、リーダーが、時にはアクの強いメンバーが、初っ端から独創性をふんだんに組み込もうとして頓死するプロジェクトをいくつも見てきました。
気持ちはわかるんです。自分の貴重な時間と体力と精神力をつぎ込んで新しい何かを始めるとなったら、そこに魂を込めたい、少しでも自分の爪痕を残したいと思うのは人の性です。
さらに、もしも自分が付与した独創性がトリガーとなってプロジェクトが大成功しようものならば、周りから大きな賞賛を集め、一気にスターになることが出来ます。一方でプロジェクトが失敗に終わった時でも、「大きなチャレンジをした結果としての意義深い失敗だった。今回の件から学ぶ点は大いにあった。」と言っておけば、大抵の場合周りも強くは責められないものです。
となったら、インセンティブ構造上も独創性を押し出した方が有利、という面もあるように思います。

ただし、インセンティブ構造を織り込んだ賢い選択が、プロジェクトの成功確率を最大限高める選択と一致するとは全く以て限りません。この場合は、むしろよろしくない結末が誘発されかねないと考えています。

独創性をふんだんに組み込むと何がマズイかというと、プロジェクトがうまく離陸しない時に(一撃で見事な飛翔を遂げるプロジェクトなどほぼ皆無です)、その離陸しない原因が何なのかを突き止めることが困難を極めるのです。
単一要因が独立して障害をもたらしているのであれば、要因を一つ一つチェックすることで犯人を見つけ出せることもあります。しかし大抵の場合は、独立して存在している分には問題のない要因が、二つ三つと組み合わさることによって障害をもたらしていたりします。食事でいうところの「食べ合わせが悪い」というヤツです。天ぷらもスイカも単独では美味しく頂けますが、一緒に食べると消化不良を起こします。ビジネスの現場でも似たようなことが良く起こるわけですね。

こうなると、乗数効果で検討しなければならない項目が膨らみすぎて、もう犯人探しはお手上げ状態になります。そしてプロジェクトはそのまま闇に飲み込まれていくことに。。。

であるからして。

独創性は、そのプロジェクトの核となるアイデア1%(『食べログ』の事例の場合、ラーメン特化というアイデア)にのみに籠め、後は既存のレガシーな手法を忠実に模倣して周囲を固める、というのが、新しい取り組みをする時の正着手であると、私は考えています。
このようなアプローチを採用すれば、上記のような食べ合わせ問題が起こる確率は大幅に抑えることが出来ますし、仮に障害が発生した時も、独創性を籠めた1%に連関する要因を具に当たっていけば原因を掘り当てられる可能性が高いです。
その上で、プロジェクトに関係する人々の反応をきちんと見ながら、素早く細かくチューニングをしていく、というアプローチが取れれば、最終的なプロジェクトの成功率を高められるように思います。

もちろん、中には模倣しようにも技術的/コスト的に模倣不可能な部分もあります。その場合は素直に諦めましょう。完璧主義は敵、割り切りも大切です。

以上、2つのエントリにわたって、「個人でも勝てる」ビジネスプランの構築方法についての私見を書いてきました。アレもコレもと盛り込んだら随分と長くなり、読みにくくなってしまったことは反省点ですね...。これでも色々削ったのですが。
モチロン、ここで示したStepを踏襲してプランを検討し、注意点を忠実に守ったからと言って、即ち成功を得られる、というものでもありませんが、皆様がご自身のビジネスを考案する中で一つの参考になれば良いと思っております。

それでは、また!

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*1:あくまで仮説です。ラーメンは巨大ジャンルですので、今後『食べログ』が本気を出して特化サイトを作ってくる可能性はゼロではありませんし、『食べログ』より小さな企業がこの投資はペイすると睨んで突撃してくる可能性もあります。ここで示したのはあくまで概念の説明用であり、「ラーメンマニアを唸らせる至高のラーメン特化グルメサイト」が、個人として取り組むのに筋の良いビジネスであると言っているわけではありません。