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herrlichtの日記

フリーランスの企画職を目指す、今は単なるノンスキル会社員の日記

「権威」に選ばれるためのハードルは上がり続ける。凡百の一たる我々は如何に生きるべきか。

●「権威」に選ばれるためのハードルは上がり続ける。

むかし↓

そこそこの学歴を持っていて五体満足で、あまり疑問を持たずにしっかりと社風に染まってくれそうな人材が欲しい。
ただ、色々と雑務もあるので、スペックに捉われずそれなりの人手も雇用しなきゃいけない。

いま↓

地頭が良く、対人コミュニケーションに優れ、異国の地でも活躍できる語学力と心身のタフネスを持ち合わせ、ITを縦横無尽に駆使し、複数の領域において修士レベルの知識を備えたうえで、組織に対し忠誠心を持つ人材が欲しい。
小間使いの人間は派遣で調達すれば良い。

これから↓

表面上のスペックとかどうでもよいので、複雑に入り組みまくってスケールも大きく、一見どこから手を付けていいのか全く分からない超高難度の課題に正面からブツかっていって、ガンガン解決しちゃう人材が欲しい。
それ以外の人間はITやAIで全部代替するからいらない。

●凡百の一たる我々は如何に生きるべきか。

上述した「権威」が求める人材像の変遷の背景には、「権威」が直面する課題の難度が、環境の変化速度/複雑度の上昇にオーバーラップする形で指数関数的に上昇している/していく点が挙げられます。

私は現時点では「大企業」という「権威」に選ばれて雇用されていますが、既に日々直面している課題を解決するのにいっぱいいっぱいです。
これから10年後、20年後、「権威」は私たちにどんなに難しい課題を解くことを求めるようになるのか...。そんな想像を膨らませるに、とてもじゃないですが私には「権威」から求められる人材であり続ける自信がありません。
IT技術やAI技術の急速な発展に飲み込まれる形で、いつか、私という労働力は「権威」にとって不要なモノになるでしょう。

 

一方で、希望もあります。

 

一つは、「物質的な豊かさ」を達成するためのコストが、「権威」に選ばれるハードルの上昇のバーターとして、今までも、そしてこれからも急速に下がっていくであろうことです。

コンビニ飯やファミレスのメニューは、今後も価格を据え置きつつ、味と栄養価を極限まで高めていくことでしょう。
今よりもはるかに進化したガジェットが、今よりも更に廉価で使用出来るようになるでしょう。
日本に限っていえば、少子化の影響で不動産価格が暴落し、居住コストも今よりも随分と抑えられるでしょう。
現在の年収1,000万円と未来の年収300万円は、物質的な豊かさという観点から見ればきっと後者の方が豊かでしょう。

もう一つは、私たちのような一個人が、あらゆるビジネスインフラを、より容易に、より低価格で利用できるようになっていくことです。

Webページ作成サービス、決済代行サービス、会計税務といった定型業務支援サービス、アウトソーシング仲介サービス...。現時点でも相当なレベルのサービスが登場していますが、時間がたてばこれらのサービスはより洗練され、より個人に開放されていくことでしょう。

このようにな変化が、いったい何をもたらすのでしょうか。

 

これから来るどこかのタイミングで、「権威」に選んでもらう難度と、そこそこ豊かな生活が出来る程度の収入を得られるビジネスを自力で立ち上げる難度が逆転する日が来ます。


そしてそれは、そんなに遠い日であるとは思いません。

来るべきXデーに向けて出来ることは、今からマインドセットの変革と自力でビジネスを立ち上げる練習をしておくことです。

物質的な豊かさを他人との相対で捉えるのはやめましょう。
どうしても比較したいなら過去の他人と比較しましょう。私たちの方がきっと恵まれています。
地位や社会的名声に執着するのはやめましょう。そんなものは浮世のマボロシです。

「今まで明示的に捉えられていなかった小規模/低難度の課題」を社会から自力で見つけ出し、手際良く解決することで糊口を凌ぐ術を身につけましょう。
少額のお金で、最大限楽しむ方法を見出し、洗練させましょう。
料理でも服でも家具でも、自分の関心に紐づく生産スキルを磨きましょう。
「権威」に選んでもらえている間は、その庇護を最大限利用しましょう。
金銭的、心理的余裕がまだある今こそ、未来への準備は最も捗るはずです。

これから訪れる世界はユートピアではないでしょうが、きっとディストピアでもありません。

楽観的にも悲観的にもならず、まっすぐと未来を見つめて、出来ることを無理のないペースで行っていきましょう。